2024-08-06
ウェブサイトを守る基本知識〜スパムと不正アクセス編〜
こんにちわ!30度以上の猛暑が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?夏バテ気味の久保です。今回はサイトの脅威となる「スパム」と「不正アクセス」についてお届けいたします。
最近では、サイトに対してさまざまな種類の脅威が増えてきて、どう対応したらいいかわからないと言う方もいらっしゃると思います。サイトの脅威としてよくでてくる「スパム」と「不正アクセス」はどのようなものであるか、またどうしたらいいかの対策をまとめております。
「スパム」について
スパムとは
「スパム」とは、インターネット上で不必要または迷惑な情報を送信する行為を指します。一般的には、大量の電子メールやメッセージ、コメントなどが意図せずにユーザーに送られることを意味します。
ユーザーの意図しない情報を押し付けることで混乱や不便を引き起こしたり、最悪の場合はフィッシング詐欺やマルウェアの感染につながることがあります。そのため、ECサイトやコーポレートサイトの信頼性を低下させ、SEOに悪影響を与えてしまいます。
サイトでのスパムの種類と対策について
スパムはサイト内で情報を送信することによって行われる迷惑行為です。そのため、サイト内での情報送信される箇所ごとに迷惑行為が行われる危険性があります。
・コメントスパム
コメントセクションに広告や有害なリンクを投稿したり、ブログやフォーラムのコメント欄に不必要なメッセージやリンクを投稿する行為を指します。
悪影響
コメントスパムにより、サイトのユーザー体験が損なわれることがあります。これにより、サイトの信頼性が低下し、検索エンジンの評価にも悪影響を与える可能性があります。
対策
コメントフィルタリングツールやリキャプチャの導入が効果的な対策です。これらを使用することで、スパムコメントの投稿を防ぎ、サイトの品質を維持できます。
・フォームスパム
フォームスパムとは、コンタクトフォームやサインアップフォームに無関係なメッセージや広告を送信する行為です。
悪影響
フォームスパムは、企業のリソースを浪費させるだけでなく、顧客対応に悪影響を及ぼすことがあります。これにより、顧客サービスの品質が低下する可能性があります。
対策
フォームにreCAPTCHAを追加することで、スパムボットからの攻撃を防ぐことができます。これにより、正当なユーザーのみがフォームを利用できるようになります。
これらのスパムメールは、企業や個人のデータ保護に対して重大な脅威をもたらします。適切なセキュリティ対策を講じることが、これらのリスクを軽減する鍵となります。
スパムメールは、フィッシング詐欺やマルウェアの感染などの手段で、あなたの個人情報や企業データを狙っています。これらのメールを受け取っただけで、あなたの重要な情報が盗まれる危険性があります。
「不正アクセス」について
不正アクセスとは
「不正アクセス」とは、許可されていない人物がシステムやネットワークに不正に侵入し、データの盗難や改ざん、システムの操作を行う行為を指します。これにより、個人情報の漏洩やデータの損失、システムの機能停止など、深刻な被害が生じる可能性があります。
そのため、ECサイトやコーポレートサイトの管理者は、セキュリティ対策を強化し、不正アクセスのリスクを最小限に抑える必要があります。
不正アクセスの種類と対策について
不正アクセスは、許可されていない人物がシステムやネットワークに侵入し、データを盗み取ったり改ざんしたりする迷惑行為です。
システム内のデータや情報が保存されているすべての箇所に、個人情報の漏洩や重要なデータの損失、システム全体の機能停止など、深刻な問題が発生するリスクがあります。サイト管理者は、すべてのデータ保存箇所での不正アクセス対策を徹底する必要があります。
1. ブルートフォースアタック
ブルートフォースアタックとは、多数のパスワードを自動的に試してログインを試みる攻撃です。攻撃者は、特に弱いパスワードを使用しているアカウントを狙います。
悪影響
ブルートフォースアタックに成功すると、攻撃者はシステムに不正アクセスし、個人情報や機密データを盗む可能性があります。また、アカウントの不正使用やシステム全体の脆弱化につながるリスクも。
対策
強力で複雑なパスワードを設定し、二段階認証(2FA)を導入することで、ブルートフォース攻撃からの防御を強化できます。
2. SQLインジェクション
SQLインジェクションは、Webアプリケーションに不正なSQLコードを挿入して、データベースから機密情報を取得したり、データを操作したりする攻撃です。
悪影響
この攻撃により、攻撃者は個人情報の漏洩やデータの改ざん、削除を行うことができ、企業の業務運営に深刻な影響を与える可能性があります。
対策
入力データの検証とフィルタリング、そして定期的なセキュリティパッチの適用が有効な対策です。また、SQLクエリを作成する際にパラメータ化クエリを使用することで、攻撃を防止できます。
3. クロスサイトスクリプティング(XSS)
XSSは、信頼されたWebサイトに悪意のあるスクリプトを挿入し、ユーザーのブラウザで実行させる攻撃です。これにより、ユーザーのセッション情報やクッキーが盗まれる可能性があります。
悪影響
ユーザーの個人情報が盗まれたり、セッションがハイジャックされたりすることで、アカウントの不正使用や情報漏洩が発生する可能性があります。
対策
XSSを防ぐためには、入力データの検証やエスケープ処理を行い、信頼できるデータのみを表示することが重要です。
4. DDoS攻撃
DDoS攻撃は、サーバーに大量のリクエストを送信して過負荷にし、サービスを停止させる攻撃です。
悪影響
サービスの停止により、顧客がサイトにアクセスできなくなり、ビジネスに大きな損害を与える可能性があります。また、顧客信頼の喪失にもつながります。
対策
reCAPTCHAの実装やDDoS防御ソリューションの導入により、攻撃を軽減できます。また、ネットワークトラフィックを監視し、異常なアクティビティを検知することも重要です。
これらの不正アクセスは、企業や個人のデータ保護に対して重大な脅威をもたらします。
適切なセキュリティ対策を講じることが、これらのリスクを軽減する鍵となります。
まとめ
サイバー攻撃が多様化する中で、セキュリティ対策はECサイトやコーポレートサイトを安全に保つために不可欠です。
まずは、スパムメールの見分け方や、安全なメールの取り扱い方法についての社員教育とセキュリティソフトウェアやシステムを常に最新の状態に保ち、脆弱性をなくしていくことがはじめの一歩としてセキュリティ対策を進めていきましょう。
サイバーセキュリティの脅威に対する防御を強化できるように対策を組み合わせ、サイトの安全性を向上させましょう。
弊社でもサイト運営のセキュリティとしてWordPress保守管理を行なっております☺️
いつでもご相談ください。
writer
くぼ ひとみ
カテゴリー : 制作・運営のこと
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