2025-01-08
SWOT分析を施策立案に活用しよう
前回のブログ「マーケ部だより 〜SWOT分析で自社ECの現状を知ろう編〜」では、SWOT分析を用いて自社の強みや弱み、外部環境の機会や脅威を明確にする方法を解説しました。
今回は、そのSWOT分析をさらに一歩進め、具体的な戦略立案に役立つ「クロスSWOT分析」について詳しくご紹介します。
SWOT分析のおさらい
SWOT分析とは、「SWOT(Strengths / 強み, Weaknesses / 弱み, Opportunities / 機会, Threats / 脅威)」
という4つの要素で成り立つ分析手法です。
前回のブログでは、4つの要素を洗い出す部分までご紹介させていただきました。
今回は洗い出した項目をもとにクロスSWOT分析を行って、具体的な施策立案まで繋げていきたいと思います。
クロスSWOTってなに?
それでは、実際にクロスSWOT分析を行います。
クロスSWOT分析とは、SWOT分析で挙げた「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の要素を掛け合わせて、自社が選択すべき戦略を明確にする手法です。
その名の通り要素ごとをクロスして掛け合わせるということですね!
SWOT分析だけでは「現状把握」に留まりがちですが、クロスSWOT分析を活用することで、「何をどうすれば良いか」 を具体化することができます。
クロスSWOTをしてみよう!
それでは、実際にクロスSWOTを行なっていきたいと思います。
クロスSWOTでは、「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の要素を掛け合わせていきます。
掛け合わせ方は以下の通りです。
「強み×機会」は 強みを活かして機会を活用する戦略
「弱み×機会」は 弱みによって機会を逃さないようにする戦略
「強み×脅威」は 強みによって脅威を乗り切る戦略
「弱み×脅威」は 弱みと脅威による最悪の事態を回避する戦略
上記のように、それぞれを掛け合わせて具体的な戦略を立てていきます。
今回は例として、アパレルECを運営している担当者になりきって架空のSWOT分析をご用意しました。
こちらのSWOT分析の結果をクロスSWOTの方法に従って掛け合わせると下記のような戦略が見えてきます。
◉強みのS3と機会のO1を組み合わせて、
「サステナブルな素材を使用していることを広告やSNSで訴求する」といった攻めの戦略
◉弱みのW2と機会のO3を掛け合わせて、
「海外ユーザーからの需要をカバーするために、翻訳ツールやサイトの動線改善を行う」といった機会を活かすための戦略
◉弱みのW3と脅威のT3を組み合わせて、
「月末の在庫切れとリードタイムが長いことが重なりユーザーの満足度を下げないように、商品の販売計画を立てる」といった守りの戦略
このように、SWOT分析で洗い出した環境分析の結果をもとに、何パターンもの具体的な戦略を導き出すことができます。
今回の例では2つの要素を掛け合わせて戦略を立案しましたが、強み×弱み×機会などさらに多くの要素を掛け合わせて考えることも可能です。
これは、無限に戦略が湧き出てきそうですね・・・!
絞り込んだSWOT分析でより細かい戦略立案も!
今回はクロスSWOTについてご紹介しました。
SWOT分析を行う際に、「サイトリニューアルに着目したSWOT分析」「広告運用に着目したSWOT分析」など、ジャンルを絞った分析を行うことでより細かい戦略も洗い出すことができそうですね!
今回ご紹介したクロスSWOTを用いて、日々のEC運営をより実りあるものにしていただけましたら幸いです。
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writer
うえだ まい
カテゴリー : マーケティング部
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