2023-05-04
GA4でメルマガの反応数を計測してみよう!
メールマガジンは、新着情報や季節のイベント、セールのお知らせなど、ユーザーの満足度向上やリピートの促進など重要な役割があります。
ユーザーとの関係を構築する上で重要なメルマガですが、配信しっぱなしで
「効果を測定できていない」
「配信結果を活かしたメール作成が出来ていない」
なんてことはないでしょうか…。
こちらのブログでは下記の内容についてお伝えいたします。
① パラメータ付きURLの発行方法
② GA4でアクセスを確認する方法
③ メルマガ経由の商品購入を確認する方法
④ 効果測定後の次回配信への施策の考え方
送付したメルマガからどれくらいの方がリンクをクリックしてくれているのか、サイトを閲覧してくれているか、購入してくれているのかを把握し、メールマーケティングに活かしていきましょう!
どうやってメルマガの反応数を計測するの? [計測用URLの発行方法]
メールマガジンに記述するURLにURLパラメータをつけることで、メルマガからリンク先に飛んだユーザーの数を計測することができます。
URLパラメータとは?
… データを計測するためにURLの末尾に付け加える変数のこと。
URLにパラメータをつけた方が良い理由
パラメータ付きのURLを設定しない場合、メールマガジンを経由してサイトに訪れていても「参照元なし」とカウントされてしまうなど、正しい計測データが取れなくなってしまいます。
そこで、Campaign URL Builderなどのツールを使用してパラメータ付きのURLを発行し、遷移元のメールマガジンや広告からのリンクにパラメーターを設定することで、どこからサイトに訪れたかを正確に計測することができます。
URL発行の手順〜簡単5ステップ〜
今回はGoogleが提供するパラメータ付きURL生成ツール [Campaign URL Builder] を使用して、URLを作成していきます。
①:サイトのURLの欄に自社のサイトのURLを入力します。
リンク先のURLを設定してください
②:流入元の種類の欄に「mail-magazine」と入力します。
後でGA4でデータを見るときにわかりやすいようご自身や会社でのルールを設けるのがおすすめです。
③:キャンペーン媒体の欄に日付を入力します。
メールマガジンは媒体が全てemailのため、配信日時などを入力するとメルマガごとでのデータが取りやすくなります。
④:キャンペーン名の欄に「キャンペーンの内容が分かりやすい名前」を入力します。
ここでは母の日のメルマガを想定しています。
⑤:最後にURLをコピーして、いつも通りメルマガに貼り付けて完了です!
GA4でパラメータ付きURLからのメルマガの反応を確認する方法
次に、設定したURLからサイトへのアクセスを確認する方法をご紹介します!
●参照元/メディアからアクセスを確認する方法
最初に、参照元/メディアからアクセスを確認する方法です。
サイドメニューの項目の中から「レポート」→「集客▼」→「トラフィック獲得」
の順で選択します。
「セッションのデフォルトチャネルグループ▼」の部分を「セッションのメディア/参照元」に変更します。
検索窓にmail-magazine と入力すると、メールマガジンの反応が表示されます。
●キャンペーン名からアクセスを確認する方法
キャンペーン名からアクセスを確認する方法です。
サイドメニューの項目の中から「レポート」→「集客▼」→「トラフィック獲得」
の順で選択します。
「セッションのデフォルトチャネルグループ▼」の部分を「セッションのキャンペーン」に変更します。
こちらのブログでご説明した手順でURLを作成していた場合、キャンペーン名が表示され、反応が確認できます。
メルマガ経由の商品購入を確認しよう
最後に、メルマガからの商品購入を確認する方法です。
サイドメニューの項目の中から「レポート」→「エンゲージメント▼」→「イベント」
を選択します。
検索窓に「purchase*」と入力し、「イベント名」の横の[+]を選択します。
* purchaseはユーザーが購入手続きを完了したことを表すイベント
「トラフィックソース」→「手動」→「セッションの手動キャンペーン」もしくは「セッションの手動参照元/メディア」を選択します。
追加した列に「キャンペーン名や参照元」が表示され、メルマガごとの受注数が確認できます。
計測したデータはどうやって次回配信に活かすの?
自店メルマガの反応数を計測することで、URLのクリック率や、日付・キャンペーンごとの分析が可能です。
メルマガの反応を次に活かすためには数値を分析し、仮説を立てる必要があります。下記のような観点から数値を分析し、メールマーケティングを成功に導きましょう!
メルマガの反応 | 仮説 | 次回施策 |
リンクのクリック率が高かった | ・パーソナライズされていた内容だったため興味を持ってもらえた ・FVにボタンがあったので目について押されたのではないか(色など視覚的に目立っていたのでは) ・セグメント(対象リスト)が適切だった ・メール配信の時間がターゲット層にあっていた | ・特に反応が良かったセクションを把握して、次回も同様のテーマや関連情報を取り入れる ・異なるデザインや色のCTAをA/Bテストし、最もクリックされやすい組み合わせを特定して最適化する |
リンクからのコンバージョンが低かった | ・サイトにユーザーが期待していた内容が載っていなかった ・ページのユーザビリティや購入導線が分かりにくかった ・価格や特典情報が十分に提示されていなかった ・信頼感や緊急感が足りなかった | ・メルマガ内のコンテンツとリンク先のページの内容を統一する ・コンバージョンまでの導線をスムーズかつ迷わない構成にする |
リンクのクリック率が低かった | ・遷移先を想像させるマイクロコピーが設定できていなかった ・メルマガ内のリンクやCTAが目立たず、気づいてもらえなかった ・リンク先の内容に対する関心が低く、購読者にとって十分な魅力が伝わらなかった | ・CTAボタンをメルマガ内で目立つ位置に配置し、デザインや色合いで視認性を高める ・マイクロコピーの改善 ・クリックすると得られるベネフィットをより分かりやすく強調する |
開封率が高かった | ・タイトルが興味を惹くコピーになっていた ・メール配信のタイミングがターゲットにあっていた | ・件名や差出人名の異なるパターンで開封率を検証し、最も高い反応が得られたものを採用する ・購読者が興味を持ちやすい具体的な数値や限定感を出すキーワードを盛り込みさらに数値を伸ばせるように |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、メルマガの効果測定と次回配信への活用方法について紹介させていただきました。
今回ご紹介した内容と合わせて、ヒートマップ等でキャンペーンページに訪れたユーザーの反応を確認するとページ改善に繋がり、ユーザーの満足度や購買欲をさらに高めることができます。
ヒートマップ(Microsoft Clarity)について、詳しくはこちらをご確認ください。
メルマガをきっかけにサイトを訪れたユーザーの割合や回遊の様子を観察して、今後のキャンペーンなどに役立てていただけましたら幸いです!
writer
うえだ まい
カテゴリー : 制作・運営のこと
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