HPコンテンツ作成の取材で、滋賀県畜産技術振興センター（日野町）に行きました。近江牛（うし）の写真撮影と、滋賀県内の畜産業のこと、関係者の方からたくさん取材させていただきました。

滋賀県内には大小合わせて現在110の畜産農家があります。
小さいところでは牛一頭、大きいところでは1,500頭の牛を飼育しています。県内では計約17,000頭の牛を肥育しています。畜産農家一軒当りの平均頭数は約160頭で、これは北海道に次ぐ、全国２位の規模だそうです。近江の家畜農家は「さすが近江商人！」であります。

近江牛として毎年、市場に出荷されるのは三分の一の約6,000頭。

これは、全国の需要に追いついていない状況で、近江牛が高値で取引される一つの要因です。そのため、海外に輸出するには「近江牛」は、まだ供給力が備わっ ていない状況。TPPを前に、滋賀が誇る「近江牛」ブランドが、いかにして世界に打って出るのか？という課題も見えてきます。官民一体で取り組んでほしい ものです。

ところで、牛肉１kgを生産するために必要な餌はどれぐらい？

答えは「10kg以上」。一頭から枝肉500kgを取るには、５ｔ以上の飼料を一頭の牛に与えなければなりません。トウモロコシなどの輸入飼料が国際的に 高騰すれば、牛肉の価格も上がらざるを得ない。家畜飼料のトウモロコシを輸入に100％頼っている日本は今後、「飼料をどうするか」も真剣に考えなければ ならないでしょう。地方行政の課題でしょう。

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