GA4で流入元がわからない…実は“URLのつけ方”が原因かも?成果の見えるパラメータ設計

こんにちは!ソレプロ マーケ部の久保です。

春が過ぎ、初夏の陽気を感じる今日この頃。新年度が始まってさまざまなキャンペーン施策に取り組まれている方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなキャンペーンを振り返るときに必ずといっていいほど登場する「GA4」での分析をより良くするパラメータについてのお話です。

「キャンペーンごとにデータを取りたいけど、GA4でうまく整理できない…」
「unassignedばかりで、どこから流入しているのか見えない…」
そんなお悩みをお持ちの方、もしかしたら“パラメータの設計”がうまくできていないだけかもしれません。

この記事では、パラメータの基本設計ルールや、よくある設計ミスとその対策、そしてチーム運用に役立つ管理シートまでご紹介します。

パラメータとは?

まずパラメータをご存知でしょうか?
パラメータ(UTMパラメータ)とはURLの末尾に追加する文字列のことで、「どこから流入したか」「どんな施策だったか」を記録するマーク・タグのような役割をします。

例えば、Instagramのストーリーズでのリンクを設定するとき

https://〇〇.com/?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=26ss_cp

この場合、「Instagramで「2026年春夏のキャンペーン」投稿のリンクから何件流入があり、成果につながったか」をGA4上で確認できるようになります。

「パラメータつけたいけど、どうしたらいい?」「どの項目をどう使えばいいの?」と思われた方は、 こちらのブログもぜひ参考にしてみてください。

よくある設計ミスとその影響

「せっかくタグをつけたのに、GA4で成果が見えない…?」ということもあります。それ、設計ミスが原因かもしれません。

・記述のゆれでデータがバラバラに集計されてしまう
・campaignパラメータを入れ忘れて(not set)になる
・mediumの指定がズレて、unassignedになってしまうなど
パラメータが原因で“データが記録されていない”ことがとても多いです。

以下によくある3つのミスと、その対処法をご紹介します。

case1: 命名ゆれ → データが分散してしまう場合

「自分が設定したインスタグラムのデータが2つあるのは、どうしてだろう?」

こんなときは、パラメータの表記ゆれが原因かもしれません。

・utm_source=Instagram(大文字)
・utm_source=instagram(小文字)
と同じインスタグラムでも大文字と小文字でデータが分かれてしまうことがあります。

GA4では別のチャネルとして扱われてしまうため、 データが分散し、成果が正確に見えない状態になります。
▶ Instagramは「utm_source=instagram」に統一するといったように、チーム全体でルールを決めて共有しておくと安心です。

case2: パラメータ不足 → 効果が見えない

「(not set)が多いけど、これ何?どう見ればいいの?」

utm_campaignを付け忘れていませんか?

utm_campaignが未設定だと、GA4では「(not set)」という分類に振り分けられます。
施策別の集計が難しくなるため、「utm_campaign=general」など仮の名称でも何か入れておくのがおすすめです。
▶ 「何の施策だったか」を把握するためにも、 source/medium/campaign の3点セットは必須です!

case3: SNSに合っていないmedium指定 → unassigned扱い

「SNS投稿でパラメータ付けたのに“unassigned”が多いなあ」

utm_medium= はしっかりと設定されていますか?

そんなときは、utm_medium の指定ミスが原因かもしれません。

unassigned は GA4 の「デフォルトチャネルグループ」に該当しない medium 値が使われた場合に表示されます。
たとえば、Instagram のリンクに utm_medium=email など、Googleが想定していない値を指定してしまうと、「チャネル不明」として unassigned に分類されてしまいます。

▶ SNS投稿の場合は、utm_medium=social といった Googleの推奨値に合わせることで正しくチャネルとして分類されて、分析もしやすくなります。
参考:[GA4] デフォルト チャネル グループ

正しく設計するための命名ルール&テンプレ

パラメータの設計ミスを防ぐために、 「なんとなく付ける」ではなく、「ルールに沿って、チームで共有して使う」ことが大切です。パラメータ命名ルールの基本としてパラメータの“ゆれ”や“重複”を防ぐために、以下のような命名ルールを決めておくと安心です。

・すべて小文字で統一(例:instagram, line, newsletter
・区切りはアンダースコア(_)で統一(例:24ss_sale_story
・同じ施策名は常に同じ表記に(例:summer20242024_summerが混在しないなど)

その内容を次の表のUTMパラメータ3つに反映することで、GA4で「どこから・どんな施策で・成果はどうだったか?」が見えるようになります。

管理シートをチームで共有しておけば、ルール遵守+履歴の可視化+後から検証が自然と整います。
投稿が多いSNSチームや広告と共用する場合など、 「運用ルール共有会」を一度設けておくのもおすすめです。

パラメータが作動しているか?GA4で確認する3つのポイント

集客レポートでチャネル分類をチェック

GA4の「集客サマリー」や「ユーザー獲得レポート」で、utm_mediumの指定とチャネル分類が合っているかを確認します。

例:utm_medium=social → Social 、utm_medium=cpc → Paid Search 、utm_medium=email → Email​

参考:[GA4] デフォルト チャネル グループ

探索レポートでパラメータ別に成果を比較

GA4の「探索」機能で、セッションの参照元やキャンペーンを軸に設定し、流入元や投稿ごとの成果(CV・回遊など)をチェックします。

(not set)・unassignedが多い場合は見直しを!

(not set)unassignedが多く出ている場合、パラメータの不足、mediumの指定ミス、タグの発火不備(そもそもURLにパラメータが付いていない)といった原因が考えられます。早めに気づくことで、次回施策に活かすことができます。 

最後に分析の入口は「設計」から

GA4で成果が「見える」状態を作るためには、 まずデータが正しく入っていることが大前提です。

そのためには、SNS投稿や広告配信など、 ユーザーとの接点ごとに「どこから・何のために来たのか」を記録する パラメータ付きURLの設計と運用ルールづくりが欠かせません。

一度ルールを整えておけば、あとは使いまわすだけ。 運用チーム全体で共有しながら、成果の“見える化”につなげていきましょう!

以上、久保でした!

「GA4の見方が不安だから、一緒に見て運営してみたい」など、 EC運営のお悩みはソレプロまでお気軽にご相談ください。

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