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2025-02-03

カスタマージャーニーとAIDMA/AISASの違いとは?マーケティング施策に活かす方法

こんにちは。ソレプロの久保です。マーケティングの勉強をしていると、よく学生時代の世界史の授業を思い出します。アルファベットやカタカナの用語がたくさん出てきて、覚えるのが本当に大変だったなぁ、と…。
そして今、マーケティングの世界でも似たようなカタカナやアルファベットの用語に振り回される日々です。

例えば、「AIDMA」や「AISAS」といった消費者行動モデル、聞いたことはあるけど、なんとなく流してしまっていませんか?私も最初は、「ん?カスタマージャーニーと似てる?」と疑問に思っていました。

今回は、カスタマージャーニーの基本をおさらいしながら、AIDMAやAISASの違いを見て活用できるようにしていきましょう。

カスタマージャーニーとは?

カスタマージャーニーという言葉、なんとなく聞いたことはあっても、「具体的に何?」と聞かれると迷う方もいるかもしれません。こちらのブログで詳細を解説しています↓

簡単に言うと、カスタマージャーニーとは、お客様が商品やサービスを「知る」→「興味を持つ」→「購入する」→「利用する」→「共有する」までの一連のプロセスを指します。

この旅路(ジャーニー)を可視化することで、お客様がどこで迷い、何を求めているのかが見えてきます。

例えば、

  • ・「レビューが少なくて不安…」と感じて離脱している人が多い
    → 写真付きレビューを促すキャンペーンを実施
  • ・「購入ボタンが見つけにくい」
    → CTA(Call To Action)の配置やデザインを最適化

このように、顧客がどのフェーズで何を感じているのかを把握し、最適なアプローチを考えるためのフレームワークがカスタマージャーニーです。

AIDMAとAISASって何が違うの?

カスタマージャーニーの基本を押さえたところで、次に気になるのが「AIDMA」や「AISAS」との違いですよね。これらは、消費者の行動を捉えるためのフレームワークですが、時代背景やメディアの進化に合わせて役割が異なっています。

AIDMA:マスメディア時代の消費者行動モデル

AIDMA(Attention, Interest, Desire, Memory, Action)は、テレビや雑誌など、マスメディアが主流だった時代に活用されたモデルです。

  • Attention(注意): 消費者の目を引く広告やキャッチコピー
    例)テレビCMで「新商品登場!」と大胆に訴求
  • Interest(興味): 商品の詳細情報に興味を持つ
    例)雑誌広告で、商品の特長や魅力を紹介
  • Desire(欲求): 「これが欲しい!」と思わせる
    例)限定キャンペーンや特典をアピール
  • Memory(記憶): ブランドや商品のイメージを記憶に残す
    例)キャッチーなフレーズやジングルを繰り返す
  • Action(行動): 実際の購入を促す
    例)「今だけ〇〇%オフ!」などのオファー

消費者が商品を知り、最終的に購入に至るまでの心理的なプロセスです。ただ、現代では情報の受け取り方が変化し、AIDMAだけでは対応できない部分も出てきました。

そこで登場したのが「AISAS」です。

AISAS:デジタル時代の消費者行動モデル

AISAS(Attention, Interest, Search, Action, Share)は、インターネットやSNSが普及した現代の消費者行動を捉えたモデルです。

  • Attention(注意): SNS広告やインフルエンサー投稿で目に留めてもらう
  • Interest(興味): 投稿やレビューを見て、商品の魅力を感じる
  • Search(検索): 消費者自らが商品やブランドの情報を検索
  • Action(行動): 商品を購入したり、サービスに登録
  • Share(共有): SNSや口コミサイトで体験を共有

AIDMAの「Memory」の代わりに、「Search(検索)」と「Share(共有)」が加わっているのが特徴です。

現代の消費者は、商品を記憶する前に「検索」する!
さらに、購入後すぐに「共有」する!

この購買行動の変化に対応するため、AISASは今のマーケティングにとても重要な考え方になっています。

カスタマージャーニーとAIDMA・AISASの違いとは?

マーケティング施策を考える際には、状況やターゲットの行動に合わせて最適なフレームワークを選び、組み合わせることが重要です。

例えば、それぞれのフレームワークを悩みや課題に対してどのように活用できるかを考えてみましょう。

状況別のフレームワークの活用例

課題・悩み適用すべきフレームワーク活用ポイント
自社の商品やブランドの認知度を広く多くの方に広めたい
AIDMAテレビCM・SNS広告・ディスプレイ広告などを活用し、Attention(注意)を引く施策を展開する
ECサイトでの回遊率を上げたい、サイト改善をしたいカスタマージャーニー顧客がどのページで離脱しているかを分析し、適切な情報提供や導線の最適化を行う
SNSや口コミを活用して拡散したいAISASShare(共有)を意識した施策(ハッシュタグキャンペーンやレビュー投稿特典など)を設計する

どのフレームワークを使うかは「目的やターゲット次第!」ということです。

✔ 新規顧客を増やしたいなら「AIDMA」を参考に、広告施策を強化
✔ サイトの課題を明確にしたいなら「カスタマージャーニー」を活用して分析
✔ 口コミやSNS拡散を狙うなら「AISAS」を意識してシェア促進

最後に

さらに効果的なマーケティング施策を展開するためには、カスタマージャーニー × AIDMA × AISASを組み合わせることです。
EC運営でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください!

くぼ ひとみ

writer

くぼ ひとみ

カテゴリー : マーケティング部 制作・運営のこと