2025-02-04
売れているECサイトのディテールから学ぶ!〜商品詳細ページ編〜
突然ですがみなさん、下記のどちらが離脱率の低い商品ページだと思いますか?

正解は …
右側の商品ページです!
右側の商品ページでは、ページ上部でレビューの表示やセール価格の見せ方、会員登録を訴求するポイント表示のマイクロコピーなど細かい部分に工夫がされています。
商品詳細ページは、単なる情報提供の場ではなく、お客様が「買う」と決断する重要なステップです。このページの作り方次第で、購入の後押しができるか、それとも離脱されてしまうかが決まります。
今回は「売れている店舗のディテールから学ぶ!」をテーマに、売れている店舗が実践する工夫を商品詳細ページに焦点を当ててご紹介します!
目次
売れている店舗から学ぶ!商品詳細ページのひと工夫
それでは、実際に売れている店舗がどのような工夫をしてユーザーの心を掴んでいるのか、イメージ画像と一緒に見ていきましょう!
👔 バリエーションはどう見せる?
またまたみなさんに質問です!
左と右のサイトでは、どちらのバリエーションの見せ方が効果的だと思いますか?

正解は …実は、ECサイトの商材や在庫状況によって異なります!
一見、右サイトのバリエーションの見せ方がスッキリしていて良さそうな気がしますが、在庫切れが多いサイトでは、ユーザーが「バリエーションを選択した後にカートボタンが押せず品切れと知る・・」なんてことに繋がってしまいます。
特に、「品切れ・再入荷が激しい」「カラーバリエーションが豊富」などの状況が考えられるアパレルのECサイトでは左の見せ方がユーザーにとって使いやすい商品ページかもしれません。
競合が取り組んでいるから、今流行りの見せ方だからといって闇雲にレイアウトを真似するのは危険です。
⏰ お届け日時と送料はすぐ見えるところに
以前はモール型ECのみでしか実現できなかった商品お届け日表示も、現在は自社ECでも当たり前の表示になってきています。
そんな商品お届け日表示も、売れている店舗はひと工夫。
例えば、ギフト需要が高い商品ページでは、お届け日の案内を上部に移動させて、商品到着日を確認してから商品が購入できるような動線にしています。

加えて、送料や配送に関する補足情報をモーダルウィンドウで表示したり、他の商品を閲覧できるような動線も用意しています。
モーダルウィンドウとは…
バナーをクリックすると、商品ページから遷移せずに情報を閲覧していただくことができるウィンドウのことを指します。離脱や迷子になることを防ぎます。
ユーザー目線に立ち、ユーザーがどのような情報を求めていて、どのような情報があれば商品を購入してくれるのか、複数のページを回遊してくれるのかを考えた導線設計が大切という事がわかりますね!
📣 お得な情報はカート周りでアナウンス
セールやクーポン・会員価格などの通常よりもお得に商品を購入できるキャンペーンは、新しい顧客を獲得するきっかけやユーザーの興味の幅を広げることに繋がります。
みなさんのECサイトでも、セールやクーポンの配布を行っているかと思います。
しかし、発信方法はいかがでしょうか?
トップページのスライダーやページ下部に追従するバナー等で案内はしているものの、肝心の商品ページに入ったら
- ・セールがいつまでなのかわからない
- ・該当商品が通常よりどれくらいお得なのか分からない
- ・クーポンがどこで取得できるのか分からない
なんてことにはなっていませんか?
お得な情報は商品ページで再アナウンスすることで、商品購入に直結します。
セール価格やクーポンが適用される商品だということを分かりやすく・よりお得に感じるように伝えることで、ユーザーの購買意欲が高まります。

また、会員価格を設定している店舗では、通常価格と併せて会員価格を提示することで、会員登録を促すことができます。
会員登録により顧客情報を取得できるため、定期的なアプローチが可能に。さらに、会員価格による特別感を提供し、その後は会員ランク制度を活用することで、ファン化にも繋げることができます。
👤 ユーザーレビューにすぐ気づいてもらう
ユーザーレビューは信頼性の高いコンテンツのため、購入の決断に大きく影響します。
ユーザーは何かしらの悩みや欲求を持って商品を探し、「この商品なら解決できるかも!」と思えたときに購入を決意します。そんなとき、レビューは強力な後押しになります。実際に使った人の声を参考にすることで、「これなら自分にも合いそう!」と安心できるからです。
しかし、レビューがただ掲載されているだけでは十分とは言えません。どこに配置するかも、レビューを活かすうえで非常に重要です。
そこで、ページ上部でレビューの評価や件数を目立たせ、レビューセクションへのページ内リンクを設置することで、ユーザーが探さなくても自然とレビューに気づけるようにします。

また、商品説明を読み進めた後でもレビューがあることを意識してもらえるように、常にレビューへのページ内リンクを追従させることも効果的です。
このようなひと工夫で、「説明を読んで興味はあるけど、他の人の評価も見ておきたい…」というタイミングで、スムーズにレビューへアクセスできますね!
おわりに
ECサイトでは細かい部分の情報の見せ方や導線設計、マイクロコピーなどが、ユーザーの購買体験を向上させます。
今回ご紹介したポイントを基に、ユーザーの立場に立って運営中のECサイトを回遊してみてください!調整したい部分が見つかるかもしれません。
次回はさらに別のページに焦点を当てて、売れるECサイトの工夫を深掘りしていきます。ぜひお楽しみに!
ソレプロでは、ECサイトでユーザーの方々にストレスを感じない購買体験を提供するべく、細かなディテールやマイクロコピーにこだわり、試行錯誤を繰り返しています。
日々の運営サポートの中でコツコツと貯めている事例もここまで集まってきました・・・!

弊社では、様々な経験や知見を持ったEC運営のプロフェッショナルが、制作前の分析から制作、公開後の運営まで強力にサポートします。
「商品が思うように売れない」「サイトのリニューアルをしたい」「立ち上げを考えている」どのようなお悩みでもまずはお聞かせください!

writer
うえだ まい
web director
カテゴリー : 制作・運営のこと